※ほしのあき似とのW不倫の記録(目次)はこちら
家族や親やご近所さんなどの離婚の許可や報告が終わり、オレが別居するアパートの入居日も近づいてきていた。そしてこれが最後であるだろう家族でのお出かけ。オレは今でも強烈に覚えている。今この文章を書きながら目から涙が溢れそうだ。
引越しの日の数日前、まだ家族には引越しの日を伝えていない。
嫁は普通通り生活している。オレに朝食や夕食まで普段通り作ってくれている。
子供達には「お父さんはお母さんと別れるから」と1ヶ月ほど前に伝えて、それ以来何も話をしていない。子供はお父さんが居なくなるのが解ってないのか、いつも通り無邪気に遊んでいる。
そんな中でオレは家族を県外のショッピングモールに行こうと誘った。
嫁が好きだった外車。オレが彼女と会うために急遽買った車に乗ってのドライブだ。
ショッピングセンターまでの道のりは、高速道路のサービスエリアでは子供達が好きなホットドッグなどを食べたり、車の中では子供達が好きな嵐の歌を流して盛り上がった。
ショッピングセンターにつくと、これから子供と付きっきりになる嫁には自由に一人でショッピングをして貰った。
オレは子供を預かったが、子供に買い与えるのは最後なのでは?と思い、子供達の洋服を選んで買った。 そしてゲームセンターではやりたいように子供たちの好きなコインゲームなどをやらせた。
夕方が近づくと、そのまま帰るのが惜しくなった。 ちょっと夜の電飾をやっている場所へと足を伸ばした。 そこへの道中、嫁も子供も幸せそうに寝ている。 今度こそこれが最後の寝顔だと思って、目頭を熱くしてバックミラー越しの姿を目に焼き付けた。
途中で寄った中華料理屋でも、電飾でも、子供も嫁も普通通りに元気に接してくれた。
オレにはそれが何より嬉しかった。
本当に素敵な思い出をありがとう。
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